NORDIO
NORDER公式サイト
NORDIO
  • 運営会社
  • 採用情報
  • 広告掲載・お問い合わせ
  • NORDER公式サイト
BabyJam Inc. All Rights Reserved.
  • 運営会社
  • 採用情報
  • 広告掲載・お問い合わせ
  • NORDER公式サイト
NORDER_CTA
この記事に携わった人
NORDIO 編集部
NORDIO 編集部
NORDIOの編集部です

楽曲構成に悩むあなたへ! 楽曲構成の解説

NORDIO 編集部
NORDIO 編集部
音楽制作
2025.07.01
NORDIO 編集部

作曲を始めるにあたって、楽曲構成は非常に重要な要素です。楽曲構成を理解することで、リスナーを引き込み、感動を与える曲作りが可能になります。

この記事では、楽曲構成の種類を解説します。楽曲制作におけるヒントになれば幸いです。


楽曲構成の重要性

楽曲構成は、曲全体の流れを決定づける設計図のようなものです。効果的な構成は、リスナーの興味を引きつけ、楽曲のメッセージをより強く伝えることができます。楽曲構成がしっかりしていると、聴き手は迷うことなく、楽曲の世界観に浸ることができます。

楽曲の構成は、単に要素・セクションを並べるだけでなく、それらをどのように配置し、どのように繋げるかという、緻密な計画によって成り立っています。優れた楽曲構成は、楽曲の持つポテンシャルを最大限に引き出し、聴く人の心に深く響く作品へと昇華させます。


主な楽曲のセクション構成

Strophic:1つのセクションを繰り返す

あるセクションを”A”とした場合、A→A→A…と1つのセクションを繰り返す最も最小単位の楽曲構成です。この楽曲の特徴は、1つのセクションを繰り返すため、大きな展開がなく覚えやすいという点です。

この楽曲構成は、子供から大人まで歌われる国家や童謡、賛美歌などで多くみられます。

・君が代

https://youtu.be/tDrvgfDiEE4

Binary:2つ(Verse & Chorus)のセクションを交互に繰り返す

この楽曲構成は、”Verse”というセクションと”Chorus”というセクションが交互に変化する構成です。Verseを”A”、Chorusを”X”とおいた場合、A→X→A→Xとなります。。

VerseはAメロにあたるセクションで、楽曲の世界観をストレートに表現する歌詞が多いです。

Chorusはサビにあたるセクションで、楽曲の中で最も盛り上がります。このセクションのメロディは繰り返しや歌いやすいものが多く、一番頭に残りやすく現代音楽の中で最もメジャーな音楽の構成です。

Pre-chorus form:Binaryの間にPre-chorusが入る

Binaryをベースとしているこの構成はVerseとChorusの間にPre-chorusが入り、盛り上がりをよりスムーズに繋げて楽曲全体に更なる展開を与えます。

このセクションはBメロにあたり、Aメロの世界観を引き継ぎながらサビへの盛り上がりのために一旦落とし、サビを強調してくれます。

この構成は、日本の現代音楽(Jpop)でよく見られるものであり、サビを重視するJpopにおいて、サビをより盛り上げるために好んで使用されます。

・スキマスイッチ - 全力少年

この曲を例に挙げると、

0:34〜1:01あたりがAメロに相当します。ここでは、落ち着いた曲調で歌詞もわかりやすく直接的な表現になっています。

Aメロの後に入るセクションは、Aメロとは雰囲気が変わり、サビにつながるような緊張感のあるBメロになっています。また、セクションの長さもAメロと比べて繰り返しがなく短いため、Aメロとザビをグラデーションのように繋いでいます。

そして、サビはメロディの変化が激しく頭に残りやすいため、より曲の顔として印象づけています。

https://youtu.be/IvDTkTKi5pA

Bridge:Chorusの後に続き、更なる展開を与える

BridgeはいわゆるCメロに相当するセクションです。

Bridgeが主に使われる構成としては、Chorus→Bridgeになります。

AメロとBメロとは異なる3つ目の展開で、サビのように盛り上がるのではなく、サビの盛り上がりから一旦落ち着かせながら、次のラストへの盛り上がりの準備のような役割を果たします。AメロとBメロでは見せなかった大胆な展開をする事が多く、作り手によってはKeyを転調させます。

・BUMP OF CHICKEN - 天体観測

この曲では、2:36〜あたりからこのセクションが始まります。AメロとBメロと比べてメロディが伸びやかであり、曲の更なる展開を見せています。

また、サビとメロディが類似しているため、サビとのつながりをより強調しています。

この曲の場合、このセクションの後はBメロ→サビにつながっています。

https://youtu.be/j7CDb610Bg0


特殊なセクション構成

大サビ

・不可幸力 - Vaundy

この曲の構成は、intro→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Bメロ→サビ→大サビ→Cメロ

→サビ→大サビとなっています。

ここで注目する点は、サビが後ろに来ているということです。Jpopの基本的な楽曲の構成となっているAメロ→Bメロ→サビという展開かとリスナーに思わせ、実はこのサビがメインのサビではなく、後に来る本当のメロディアスなサビ(大サビ)で盛り上がりを見せます。

この楽曲の特徴として、同じようなビートを繰り返しており、全体的にHipHopの雰囲気を醸し出しています。その繰り返される楽曲の雰囲気がサビをより引き立たせています。

https://youtu.be/Gbz2C2gQREI

ビートチェンジ:楽曲そのものが変化

この手法は、主に海外のHipHopシーンでよくみられます。key、コード進行、リズムなどの要素そのものが変化してします。

・family ties - Baby Keem, Kendrick Lamar

この楽曲は、USのトップラッパーであるKendrick Lamarが従兄弟であるBaby Keemの楽曲に客演として参加したものです。

この楽曲の構成として、Baby Keemが担当する前半パート(0:00〜2:18 )とKendrick Lamarが担当する後半パート(2:19〜)に分かれています。

この楽曲の特徴は、ビートそのものが変化する点です。この変化は、もはや1つの楽曲というよりも、2つの楽曲が合わさっていると言っても過言ではありません。

この手法は、ビートを繰り返すのが特徴とするHipHopと相性が良く、リスナーに衝撃を与えてより世界観に引き込ませます。

https://youtu.be/v6HBZC9pZHQ


まとめ

楽曲構成を理解することで、リスナーの心を掴む楽曲を作ることができます。シンプルな構成から、ドラマチックな展開や意外性のある変化まで、さまざまな技法を活用しながら自分の音楽を作り上げましょう。

参照: Every type of Song Structure EXPLAINED

  :Song structure 101: ソングライターが知っておくべき基礎知識 | Native Instruments Blog

記事情報

音楽制作