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シティポップとは?意味・歴史・名曲・おすすめ曲を年代別に解説

NORDIO 編集部
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音楽ジャンル
2025.07.01
NORDIO 編集部

1980年代に生まれたシティポップは、近年になって国内外で再評価されています。きっかけとなったのは、竹内まりやの「Plastic Love」がYouTubeで発見され、海外でバイラルヒットしたことです。SNSやストリーミングサービスを通じ、若い世代も気軽に名曲に触れられるようになり、ノスタルジックで洗練されたサウンドが現代のライフスタイルに自然に溶け込んでいます。


シティポップの定義

シティポップとは、1970年代後半から1980年代にかけて日本で生まれた音楽ジャンルで、都会的で洗練されたサウンドが特徴です。ジャズ、R&B、ソウル、ディスコなど当時流行していた海外の音楽要素を巧みに融合させたポップスとして発展し、「大人のライフスタイル」を音楽で体現しました。

歌謡曲が「わかりやすさ」「大衆性」を重視していたのに対し、シティポップはよりスタイリッシュで、都会に暮らす人々の生活感や憧れを反映していたのが大きな違いです。歌詞には都会の恋愛や夜景、海辺のドライブ、カフェでのひとときなどが描かれ、聴く人に心地よい非日常感を届けました。現在では「シティポップ」という呼び名で語られていますが、当時の音楽業界では必ずしもそう呼ばれていたわけではなく、後年の再評価の中で整理され、ジャンル名として定着したという経緯もあります。

シティポップ誕生の背景

シティポップが生まれた1970年代後半から1980年代は、日本が高度経済成長期を経て成熟した都市文化を築き上げた時代でした。自家用車の普及により「ドライブミュージック」が求められ、湘南や逗子マリーナといったリゾート地がブームとなり、海や夜景をテーマにした楽曲が人々の憧れを象徴しました。

さらに、カフェやバーなどのナイトライフ文化が広がり、海外の音楽やファッションも積極的に取り入れられました。都市生活者の間で「大人っぽい」「おしゃれ」とされる価値観が形成され、その雰囲気を音楽で表現したものがシティポップだったのです。言い換えれば、シティポップは当時の日本人の豊かさやライフスタイルへの憧れを背景に誕生したジャンルだといえます。

シティポップの音楽的特徴

シティポップの音楽的特徴は、その洗練されたアレンジと多様なジャンルの要素を取り込んだサウンドにあります。軽快でグルーヴ感のあるリズム、都会的な雰囲気を漂わせるコード進行、そしてハーモニーやコーラスを巧みに使った厚みのあるアレンジが魅力です。

また、アメリカ西海岸のAOR(Adult Oriented Rock)やフュージョン、さらにはソウルやファンクといった音楽を日本流に消化した点も見逃せません。シンセサイザーやエレクトリックピアノといった当時の最新楽器を導入しつつも、生演奏の温かみも大切にすることで、機械的になりすぎない心地よさを実現しました。

歌詞の面では「夜のドライブ」「都会の恋愛」「夏の海」「洗練されたカフェ時間」など、当時の若者や大人が憧れるライフスタイルを描写。結果として、聴くだけで映画のワンシーンのような情景が思い浮かぶ、独特の「大人のポップス」として成立したのです。

現代における再評価

一度は90年代以降に「懐かしい音楽」として扱われるようになったシティポップですが、近年では世界的に再評価が進んでいます。そのきっかけとなったのが、YouTubeやSpotifyといった音楽配信サービスです。特に松原みきの「真夜中のドア〜Stay With Me」が海外のリスナーの間でバズを起こし、数千万回以上再生されたことは大きな話題となりました。また、竹内まりやの「Plastic Love」も海外フォーラムやSNSでシェアされ、「日本の隠れた名曲」として世界的に知られるようになりました。

こうした流れは「City Pop」という言葉で広まり、日本の音楽文化の一部として再評価されています。現在では、海外のDJがプレイリストに取り入れたり、若い世代のアーティストが影響を受けて新しい楽曲を生み出すなど、その影響は音楽シーン全体に広がっています。


シティポップが注目される理由

シティポップは1980年代に日本で生まれた音楽ジャンルですが、最近になって国内外で再び注目を集めています。かつては「大人のためのおしゃれなポップス」として親しまれたこのジャンルですが、今なぜ改めて話題になっているのでしょうか。

海外での人気と「Plastic Love」現象

1984年に竹内まりやの楽曲「Plastic Love」がYouTubeで発見され、海外のリスナーを中心にバイラルヒットしました。これをきっかけに、シティポップの魅力が世界に広まり、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスでも再生回数が急増。海外の音楽評論家やDJが「日本の都会的ポップス」として紹介したことで、新たなファン層が生まれています。

SNSやサブスクによるリバイバル

TikTokやInstagram、YouTube ShortsなどのSNSでシティポップの楽曲がBGMとして使用され、若い世代の間でも注目されるようになりました。
また、SpotifyやYouTube Musicでプレイリスト化されていることにより、アルバム単位で聴くことが難しかった過去の名曲も気軽に楽しめるようになっています。
このように、デジタル時代の音楽体験が再評価の追い風になっているのです。


現代のライフスタイルにフィットするサウンド

シティポップは「都会的・おしゃれ・洗練されたサウンド」が特徴で、カフェタイムや夜のドライブ、リラックスタイムにぴったりの音楽です。現代のライフスタイルやノスタルジックな雰囲気への憧れとも相性が良く、昔の曲でありながら新しい世代の生活に自然に溶け込んでいます。

このように、時代を超えて再評価されるシティポップには、海外人気、SNS・サブスクでの拡散、現代ライフスタイルとの親和性といった理由が重なり、今なお多くのリスナーを魅了しています。


シティポップを代表するアーティスト

シティポップの魅力を語るうえで欠かせないのが、ジャンルを代表するアーティストたちです。1970〜80年代にかけて、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込み、都会的で洗練されたサウンドを作り上げた彼らの楽曲は、今なお多くの人々に愛されています。

山下達郎

山下達郎は、1970年代後半から活動を続けるシンガーソングライターで、日本のシティポップを象徴する存在です。1980年にリリースした「Ride on Time」はオリコンチャート1位を獲得し、以降も多くの楽曲がCMやドラマで使われました。1983年の「クリスマス・イブ」は発売から数十年経った今もクリスマスソングの定番としてチャートにランクインし続けており、その人気は世代を超えています。緻密なアレンジと美しいコーラスワークは、世界的に見ても高い評価を得ています。

代表曲:

  • SPARKLE
    YouTube thumbnail

  • クリスマス・イブ

竹内まりや

竹内まりやは1978年にデビューし、都会的で洗練された作風でシティポップを代表する女性シンガーソングライターとなりました。1984年に発表した「Plastic Love」は当時シングルとして大きなヒットにはならなかったものの、2010年代にYouTubeで海外リスナーを中心にバイラルヒットし、再生数数千万回を突破。まさに“リバイバルの象徴”ともいえる存在になりました。また「September」や「元気を出して」などは、日本のポップス史に残る名曲として知られています。

代表曲:

  • Plastic Love
    YouTube thumbnail

  • September
    YouTube thumbnail

大瀧詠一

大瀧詠一は、はっぴいえんどのメンバーとして活動した後、ソロとして日本のポップスに革新をもたらしました。1981年に発表されたアルバム『A LONG VACATION』は、当時としては異例のミリオンセラーを記録し、日本の音楽史に残る名盤と評価されています。都会的でカラフルなサウンドは、シティポップというジャンルのイメージを決定づけ、以降のアーティストに多大な影響を与えました。

代表曲:

  • 君は天然色
    YouTube thumbnail

  • カナリア諸島にて

松原みき

松原みきは1979年に「真夜中のドア〜Stay With Me」でデビュー。この曲はオリコンチャートでトップを記録し、彼女を一躍注目の存在に押し上げました。残念ながら活動期間は長くありませんでしたが、2020年以降にYouTubeやSpotifyで再評価され、海外で数千万回再生を突破。日本だけでなく世界中で愛される「時代を超えたシティポップ・アイコン」となりました。

代表曲:

  • 真夜中のドア〜Stay With Me
    YouTube thumbnail

  • ニートな午後3時

その他注目のアーティスト

杏里

1980年代に「CAT’S EYE」がアニメ主題歌として大ヒットし、都会的でダンサブルなシティポップを広めた女性シンガー。オリコンチャートでも上位にランクインし、そのスタイリッシュなサウンドと透明感のある歌声で一躍注目を集めました。さらに「悲しみがとまらない」や「オリビアを聴きながら」といったラブソングは世代を超えて歌い継がれており、シティポップを語るうえで欠かせない存在となっています。

代表曲:

  • CAT’S EYE
    YouTube thumbnail

  • オリビアを聴きながら
    YouTube thumbnail

杉山清貴(&オメガトライブ)

1980年代の夏を象徴する存在。オメガトライブ時代の楽曲は、海やリゾートをテーマにしたものが多く、爽快なサウンドでシティポップ人気を後押ししました。とりわけ「SUMMER SUSPICION」や「君は1000%」といった代表曲は、今でも夏の定番として多くのリスナーに親しまれています。都会の洗練とリゾート感覚を絶妙に融合させたスタイルは、まさにシティポップならではの魅力といえるでしょう。

代表曲:

  • サマーサスピション
    YouTube thumbnail

  • 君は1000%
    YouTube thumbnail

吉田美奈子

ジャズやソウルを強く取り入れたスタイルで、シティポップの中でも異彩を放つ存在。独特の歌声と表現力は多くのミュージシャンに影響を与えました。大瀧詠一や山下達郎とのコラボレーションでも知られ、アルバム『FLAPPER』や『MONOCHROME』などは今なお高く評価されています。都会的でありながらも深みのあるサウンドは、シティポップの多様性を示す代表的な例といえるでしょう。

代表曲:

  • 夢で逢えたら

  • TOWN

シティポップの代表アーティストの楽曲は、今も多くの人に聴かれ続けています。時代を超えた魅力こそが、シティポップが国内外で注目される理由です。

シティポップの名曲・代表曲【年代別】

シティポップは1970年代後半から1980年代にかけて日本で花開いたジャンルで、年代ごとに異なる魅力を持つ名曲がたくさんあります。ここでは、1970年代・1980年代・1990年代〜2000年代・海外でも人気の曲に分けて、おすすめの名曲を紹介します。

1970年代を代表する曲ベスト3

  • 大瀧詠一「君は天然色」

1981年に発表されたアルバム『A LONG VACATION』の代表曲。軽快なメロディと都会的なサウンドが特徴で、シティポップの原点ともいえる存在です。カラフルで開放感のあるアレンジは、今聴いても新鮮で、夏の爽やかな情景を思い起こさせます。

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  • 松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」

1979年にリリースされたデビュー曲で、オリコンチャートでも上位にランクイン。夜更けの切ない恋愛を歌った歌詞と都会的なメロディは、夜のドライブやカフェタイムにぴったりです。近年は海外でも再評価され、YouTubeやSpotifyで数千万回以上再生されています。

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  • 山下達郎「SPARKLE」

1982年のアルバム『FOR YOU』に収録された楽曲。爽やかでリズミカルなサウンドと緻密なアレンジが光る、シティポップの真骨頂ともいえる一曲です。都会の朝や海辺のドライブをイメージさせる軽快さで、ファンの間でも長く愛されています。

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1980年代のおすすめ曲ベスト3

  • 山下達郎「Ride on Time」

1980年にリリースされ、オリコン1位を獲得した大ヒット曲。ドラマやCMでもたびたび使用され、世代を超えて愛されています。力強いボーカルと都会的なグルーヴ感は、シティポップを象徴するサウンドとして今も輝きを放っています。

  • 竹内まりや「Plastic Love」

1984年のアルバム『VARIETY』に収録。当時は大ヒットではありませんでしたが、2010年代以降にYouTubeを通じて海外リスナーの間でバイラルヒットとなりました。失恋を描いた切ない歌詞と都会的なアレンジが融合し、シティポップの魅力を世界に知らしめた名曲です。

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  • 大瀧詠一「カナリア諸島にて」

1981年の『A LONG VACATION』に収録された一曲。南国を舞台にした歌詞と、カラフルで洗練されたサウンドが特徴的です。どこか異国情緒を漂わせながらも都会的な響きを持ち、シティポップの幅広さを示した名曲といえます。

1990年代〜2000年代を代表する曲ベスト3

1990〜2000年代になると、「シティポップ」という言葉自体は音楽シーンであまり使われなくなりました。バブル崩壊や音楽の多様化により、新しいジャンルが台頭していった時代です。しかし一方で、山下達郎・竹内まりや・大瀧詠一・角松敏生・杏里といった本家シティポップのアーティストたちは精力的に活動を続けており、都会的で洗練されたサウンドの系譜は確実に受け継がれていました。

  • 山下達郎「ドリーミング・ガール」

1996年にリリースされたシングル。80年代の流れを受け継ぎながらも、より洗練されたサウンドが印象的です。90年代以降も変わらぬ達郎節で、シティポップの正統派を守り続けた作品といえます。

  • 安室奈美恵「A Walk in the Park」

1996年に小室哲哉のプロデュースで発表された楽曲。R&Bやダンスミュージックの要素を取り入れつつ、都会的でスタイリッシュなサウンドが特徴です。シティポップの影響を感じさせる90年代の名曲として語り継がれています。

  • 吉田美奈子「夢で逢えたら」

もともとは1970年代に制作された曲ですが、1990年代以降も数多くのアーティストにカバーされ続け、長く愛されてきました。ジャズやソウルの要素を取り入れた都会的なサウンドは、シティポップの名曲として定番の一つとなっています。


海外でも人気のシティポップ曲

近年、シティポップは海外の音楽ファンの間でも注目を集めています。YouTubeやSpotifyでの再発見をきっかけに、当時の名曲が海外でバイラルヒットし、ノスタルジックで都会的なサウンドが新しい世代にも支持されています。

  • 松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」

2010年代後半に海外のリスナーの間で大ブームを巻き起こし、YouTubeでは数千万回再生を突破。日本のシティポップを代表する一曲として、今や世界的に知られる存在です。

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  • 竹内まりや「Plastic Love」

「シティポップ・リバイバル」の象徴的存在。YouTubeでの発見から世界中に広まり、SpotifyやApple Musicでも長く再生され続けています。切なさと都会的な美しさを兼ね備えたサウンドは、国境を超えて人々を魅了し続けています。

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シティポップを楽しむ方法

シティポップは、聴くシーンや楽しみ方によってその魅力がさらに広がるジャンルです。ここでは、初心者でも気軽にシティポップを楽しめる方法を紹介します。

夜やドライブ、カフェで楽しむシティポップ

例えば夜景を眺めながらのドライブや、カフェでのんびり過ごすときに聴くと、その都会的でおしゃれなサウンドがぐっと映えます。リラックスしたい夜や、ちょっと気分を上げたい昼間にもぴったりです。曲をシーンに合わせて選ぶだけで、いつもと違う音楽体験を楽しめます。

Spotify・YouTubeで手軽に聴く方法

最近はSpotifyやYouTubeで、年代別・アーティスト別のプレイリストがたくさん公開されています。スマホやPCですぐに再生できるので、初心者でもすぐにシティポップを体験可能。お気に入りの曲を検索して、自分だけのプレイリストを作るのもおすすめです。

レコード・アナログで味わうシティポップの世界

もう少し特別な体験をしたいなら、アナログレコードで聴くのも楽しいです。デジタルでは感じにくい温かみのある音や、アレンジの細かさまで味わえます。ジャケットやライナーノーツを手に取りながら聴くと、シティポップの世界観を五感で楽しめて、音楽の深みがぐっと増します。


まとめ:シティポップを知って音楽の楽しみを広げよう

シティポップは、1970年代後半から80年代に日本で生まれた都会的で洗練されたポップスです。山下達郎や竹内まりや、大瀧詠一といった名曲は、今でも世界中で愛され続けています。

代表曲やアーティストを知ることで、夜のドライブやカフェタイムなど日常のシーンでの楽しみ方が広がります。初心者の方も、まずは気になる曲をプレイリストに加えて、シティポップの魅力を体験してみてください。


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